田舎そば　みゆき｜神戸　南京町

神戸の元町近辺でお蕎麦でも食べたいなと思い、田舎そばの『みゆき』さんに行ってきました。

南京町の西側の端にある路地にお店があります。バリバリの中華街の中に伝統的な日本の蕎麦のお店があるというのが、不思議な感覚になりますが、神戸にあるお蕎麦屋さんとして美味しくて有名なお店の１つです。

このお店の特徴は、メニューが本当にたくさんあって、かつ純粋な和な蕎麦だけではなく、イタリアンっぽい創作料理もメニューにあるということです。この辺りがハイカラと呼ばれていた頃の神戸から何十年とお店をされてきているという土地柄もあるんですかね？

そのあたりは分からないですが、色々メニューがあって選ぶのが楽しいです。とはいえ、今回は普通に食べたいということで、カレーそば（850円）とかやくご飯（500円）を注文。注文してから10分ほど待つのですが、お蕎麦屋さんの雰囲気って良いですよね。

スローテンポな音楽の中で、ビジネスマン風の人から家族連れの方、老夫婦まで、色々なバックグラウンドの人たちが、１つの空間でみんなが落ち着いた気持ちで美味しいものを楽しんでいるのが好きですね。そうこうしている間にカレーそばとかやくご飯が完成です。

カレーの良い香りが食欲を刺激します。カレーそばは、絶妙なとろみで感覚的にはサラサラしているのですが、しっかりとそばに絡みついてくるので、しっかりとカレーを感じながら蕎麦が食べられます。全くダマになっているところもないですし、このとろみ具合はパーフェクトだと言っても言い過ぎではないと思います。

カレー自体の味は、和出汁がベースになっていて、そこに牛肉の旨みとネギの風味が合わさっていて、とても美味しかったですね。辛くはないですが、少しカレーのスパイスを感じつつ、後から軽い甘みが追いかけてくる感じでした。あと、テーブルにゆず七味が置かれているので、途中でそれを掛けると、また少し風味が変わって良いですよ。

かやくご飯の方は、こんにゃくやにんじん、鶏肉などのオーソドックスなものに加えて、ひじきが入っていました。

ひじきが良い仕事をしていて、良い感じのしっとりさと、海藻の風味、あとはひじきを炊いたときの味付けだと思いますが、甘みがかやくご飯に追加されているように感じました。

全体的にはどっちかというと、薄めの味付けになっていて、それがちょうどカレーうどんと合っていて組み合わせとしてもバッチリでしたね。このエリアはお蕎麦屋さんも美味しいお店が多いですが、みゆきさんも間違いなくその１つなので、近くに行った時にはぜひ食べに入ってみてください。